引越し会社の選び方・引越し料金の仕組みについて

引越し料金は以下の3つの要素を基本決められます。

１．基礎運賃・基礎作業料金

引越し業者が引越し元のお宅についてから、引越し先での作業を終了し帰庫するまでの間の費用をさします。引越し作業の内容により時間制と距離制があります。
時間制には4時間、または8時間という基礎時間があり、軽貨物運送業者の場合には2時間、または8時間という基礎時間があります。1時間を超過するごとに追加料金が加算されます。

距離制には100km、軽貨物運送業者の場合には30kmという基礎距離があります。
輸送距離がこれらを超過すると追加料金が加算されます。
基礎運賃・基礎作業料金はあらかじめ国土交通省によって定められています。または、届出が必要な引っ越し約款に基づいて計算されます。そのため法外な料金というのはありません。

２．実費

これには引っ越し作業員人数分の作業料、ダンボールなどの資材費、有料道路通行料などが含まれます。また現地での見積もりを行った場合、遠隔地などではかかった交通費を請求される場合があります。
有料道路通行料については運送業者が片道分を請求することが慣例となっています。フェリーを利用する場合には荷主が往復分を負担しなければなりません。

３．オプション料金（付帯サービス料）

エアコンの取り外しやピアノの運搬、不用品の処分など通常メニュー外の付帯サービス料金となります。
引越業者が自社で対応する場合には料金は割安となりますが、提携業者に依頼する場合には料金格差が大きいようです。利用した場合とそうでない場合を数社比較検討したうえで、個別に依頼したほうが安くなる場合もあります。
 

■引越し料金を安くするポイント

引越し料金は、上記１から３の要素で構成されますので、以下３つの要素を削ることで費用を抑えることが可能です。

• 1.荷物の多さ（チャーターする車両の大きさ）
• 2.作業員の人数（人工代）
• 3.引越し先までの輸送距離（移動時間）

一括見積もり依頼サービスを利用すると、それぞれ条件を記入できますので、自力でフォローする分と業者にお願いする分など工夫することで、費用を大きく抑えることも可能となります。

出来るだけ安く引越したいと言うのは誰でも当たり前にお考えになることですが、あまりにも他社より比べて安い引越し会社の中には無免許で 営業している引越し会社であることもありますのでご注意ください。

 

引越し業者の種類

大手引越し業者

テレビのCMなどでよく目にする知名度の高い引越し業者です。
誰でも知っているという安心感で、利用する方も多いでしょう。大抵は全国にネットワークがあり、どの地域からの引越しも対応できます。また、引越しサービス全般にわたって、いわゆるあたり・はずれの差が少ないのが特長です。
しかし、それなりの宣伝費や設備投資、引越し作業員の教育などに経費がかかっているため、引越し料金は全体的に割高になる傾向があります。

中堅引越し業者

最も業者数が多く、またニーズが高いため、業者間の価格帯の格差が激しい点が特長の中堅引越し業者。
多くの業者は一件あたりの引越し料金を安く抑え、かわりに引越し件数をかせぐことで収支のバランスを保っています。こなす引越し件数の多さから、短期間で経験豊富な引越し作業員が育つ環境のため、引越し料金が比較的リーズナブルで、現在最も多く利用されているタイプの引越し業者です。

軽貨物引越し業者

引越し業務を専門にしている業者は少ないですが、規模の小さい近距離の引越しであれば引越し料金は低く抑えることができます。しかし、多くは運転手一名で引越し作業にあたるため、荷主の手伝いを必須条件にしているようです。また、梱包資材等は専用のものを持たない業者が多く、利用するにはそれなりの覚悟が必要になるでしょう。
貨物積載量も350Kgと限られているので、あまり多く運搬することができません。